鳩小屋

落書き帳

マイニング暖房はじめました

生活費圧縮計画の一環で新しい暖房器具を導入しました。

冬の生活費でそれなりの存在感がある暖房費。
コスパを考えると、ガス暖房、電気系でいえば使用電力以上の熱エネルギーを取り込めるエアコンですが、フル稼働を考えると月5000円は必要。
何とか圧縮できないものかと悩んだ結果、思い至りました。
「マイニングで部屋温めたら、一石二鳥では?」

仮想通貨が高値を維持しているため、グラボ1枚で試験稼働させたところ、見事に黒字。
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新品のグラボは採算が取れないほど高騰しているため、メルカリの値段アラートを設定して、安いものをかき集めました。
なんだかんだ2か月ほどかかりましたが、グラボ12枚のマイニングリグが竣工しました。

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運用

機材の温度は60-70度を維持し、生暖かい風が大量に排出されます。
11月に窓を開けてもお釣りが出るほどの排熱です。
当初の目的である暖房器具としての役割は達成です。グッバイ、エアコン。

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電気代

排熱が十分であっても採算が取れなければただのポンコツ暖房です。
重要な要素がランニングコスト。つまり電気代です。
電源2台の構成をとっていますが、1日500円程度のようです。

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収益

電気代だけ見ればガス暖房やエアコンが優位ですが、マイニング暖房の本領は仮想通貨のペイバックがあること。
一日の電気代500円に対して、2000円の収益。1500円の黒字。理論上は月換算で45000円の黒字です。
エアコン代を削減できることを考慮すると、採算は維持できそうです。

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構築

マイニングソフト

ソフトは儲かる仮想通貨を自動マイニングするnice hashを採用しています。いわゆる脳死掘りというやつです。
具体的には、nice hashの専用osをusbブートで起動します。
現状ホットなイーサリアムマイニングが主軸ですが、報酬はビットコインで支払われます。

NiceHash - Leading Cryptocurrency Platform for Mining and Trading

グラボ構成

ハイエンドモデルは高コスト+LHRモデルなどの理由から対象外とし、コストパフォーマンスが一定以上期待できるローミドルモデルを中心としています。

GPU(グラボ)のマイニング性能一覧【2021】 | プロガジ
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パーツ

電源

1200W電源を2機採用。ブレーカーも考慮して2系統のコンセントから給電しています。
グラボ一枚でCPUと同等以上の電力を消費するため、ある程度余裕を持った構成にしています。
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マザーボード

PCIe12スロットの頭の悪いボードを使用します。
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ライザーカード

グラボは基本的にpcie16を採用していますが、グラボ本体にこれらを配置するのは現実的ではありません。
そこで主流なのが多数のpcie1スロットを搭載したマザーにx16スロットを増設する方式です。

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リグフレーム

次に登場するのが、ライザーカードやグラボを固定するフレーム機材です。空冷性能を考慮して基本野ざらしです。
メタルラックなどで代用する方もいらっしゃいますが、ショートしたら嫌なのでちゃんと購入しました。(見た目大事)

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ファン

適当なものを8つ装着。
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電源ボタン

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無線端子

マシンの可搬性を上げるため、無線接続を採用。
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ペリフェラルSATA給電変換ケーブル

グラボの給電は6pin(75W)と8pin(150W)で行います。
特に悩ましいのが6pinと8pin配線の確保。
グラボ一つで2本も必要になるため、1200W電源であっても普通に足りません。
そこで登場するのが、ペリフェラルSATAの給電ケーブルを6pinと8pinに変換する変換器です。
ここで重要なのは二股となっている点です。
ペリフェラルSATAの給電ケーブルは75Wの定格を下回るため、脳死で配線すると発火します。
2系統から配線すれば定格範囲内で給電できるため、ケーブル不足を解決できます。

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その他

メモリは最低限の8GB
CPUはi3
無駄な電力を浪費するHDDやSSDはなし。

まとめ

ディフィカルティ・ボムや相場を考慮すると楽観はできませんが、今年の冬は目論見どおりに運用できそうです。
サステナブル的な視点ではアレですが、暖房替わりであれば全然ありな気がします。