鳩小屋

落書き帳

ウクライナ戦況 リマン掃討戦

前回のイジューム奪還からウクライナ軍が東進をつづけているようです。

リマン方面

今回紹介するのはLyman(リマン)包囲戦になります。
リマンはイジューム東方にある町で9月末からウクライナ軍に半包囲されていました。

ウクライナ戦況 Spearhead Operation - 鳩小屋

ロシア軍はこの町に固執して防衛をつづけたものの、ついに耐えきれなくなり撤退を開始したようです。
ただし、すでに退路はウクライナ部隊の射程にあり一方的な掃討戦となったようです。

ロシア軍はリマン部隊の撤退を援護するためにザリチネ(赤強調マーク)へ部隊を増派したようですが、この部隊も想像を超えたポンコツだったようです。
この増援部隊はウクライナ軍に南北から挟撃されることに気付くと、すぐ隣にあるトルスクに撤退しました。
百歩譲ってそこまではよかったのですが、あろうことか追撃から逃れるために橋を爆破してしまいました。
はい。西に撤退できていない部隊がいるにもかかわらずです。

撤退車列には待ち伏せ砲撃が加えられ、徒歩で逃走する兵士は地雷や機銃で倒れていったようです。
近くの森に逃れる兵士もいたようですが、こちらもウクライナ軍が構えていたため、一方的な殲滅だったようです。
リマンの北にあるスタフキー(赤枠)では、スペツナズや精鋭を集めた部隊も十分な陣地がない状態で砲撃にさらされ、最後は機械化部隊により壊滅したようです。
リマンには正規軍も含めて数千人の部隊がいたようですが、死傷または捕虜で半数以上が戦闘不能になったと思われます。

最後に、本来であれば河川を境界とした防衛線(緑線)、国道を境界とした防衛線(青線)にラインで立て直すのが無難ですが、前述のポンコツ部隊や正規部隊の壊滅で前者はすでに突破、後者の突破も時間の問題という状況です。特に国道を境界とした防衛線の北部にあるスバトボは補給の要所であるため、ここが落ちれば補給先のロシア軍は壊走することになりそうです。

ヘルソン方面

ヘルソン方面も大きく動いているようですね。
ウクライナ側が北西から防衛線を突破して川沿いに反攻しているようです。
ロシア側は270度包囲されたような状態ですので、場合によってはリマンと同じようなことになるかもしれません。

こちらは戦況が動いたばかりですので少し様子見です。