鳩小屋

落書き帳

個別株投資:メルカリ編

最近はインデックス投資に慣れてきたので余剰資金で個別株にも手を出してみました。

こちらはメルカリ株の評価損益

株価が急落して落ち着いた(ように見えた)ところで買って放置していましたが、現状は含み益が出ている状態です。(ただの含み益なので今後の動向によっては消し飛ぶかもしれません)
個別株を触った感触としてはやはりインデックス投資よりも運用が難しいと感じました。

個別株は企業の事情だけでなく、社会情勢や大型投資家の都合にも左右されているため、正確な予測がつきません。
購入した当初も売られまくっているのでそろそろ大丈夫でしょ、という適当なノリでしたが、振り返るとこのチャートにもいくつかのドラマが含まれていたようです。

#私はド素人なのでチャート分析や企業分析は他者の受け売りです。(ソースはゆーちゅーぶ)

地合いとヘッジファンドの謀略

メルカリ株は去年の年末には7000円を超えてグロース株の主力銘柄に君臨していましたが、4月頃までに半額以下の3000円程度まで急落しています。
どうやらこれは、年末から続くグロース株全体の下落に巻き込まれてしまっただけのようです。そのため、企業の問題ではなくグロース市場全体の下落トレンドの影響と言えます。

しかし、ここにヘッジファンドの謀略が隠れていて株価がさらに下落するというイベントがあったようです。

まず、3000円程度でも割安感が出ていたため、個人投資家は上昇を見越して信用買いをしました。それらを察知したヘッジファンドは大量の空売りを仕掛けることで、さらに株価を急落させました。
ヘッジファンドの資産力は個人投資家を大きく上回るため、買い圧力を売り圧力で押しつぶし、損切をさせることでこれを実現したようです。
一言でいうと個人投資家ヘッジファンドの養分になったという構図です。


不正利用、決算発表

株価が急落した要因は外的要因でしたが、株価の重しとなっているのが今年度の決算発表です。
具体的にはクレジットカードの不正利用の賠償が利益を圧迫しているとのことで、赤字が続いているという内容です。

悪用の内容も確認すると、盗難されたクレジットカード情報を利用して商品の受渡しが円滑なゲームのDLソフトを売買して、資金洗浄が行われたようです。
これは認証や不正判定の処理が甘く、窃盗アカウント上で窃盗クレジットカードを使用する、さらに住所情報や電話番号などの個人追跡情報が一切残らない取引を利用する、といったことが可能であったためと考えられます。

このような手法は盗難されたクレジットカードの資金を抽出して、個人情報と紐づいていない別の資産に変換するCardingと呼ばれるテクニックで、他にも決済サービスやゲームの課金要素を踏み台にするなど様々な方法が使われています。
犯罪者側は、決済通過や身元隠蔽を重視するため、これらを阻害するような対策が十分取られていなかった点では、企業側の問題であり評判を下げる一因になったと考えられます。

おわりに

不正利用以外にも転売問題があることを考えると、フリマアプリには法整備の問題など課題が多そうです。
ただ、株価に限って言えば悪材料が出尽くしていますし、技術面は素晴らしい会社だと思うので今後の爆上げ昇竜拳を期待しています。

個別株のチャートを追いかけるのも面白かったのですが、会社ごとにこれをやるのはしんどすぎるので、インデックス投資が安定だと思いました。